博多で食事というと毎回その場所に困ります。今日は初めての店、因幡うどんで食べることにしました。夕食時なのにやや閑散としていました。
頼んだうどん定食が来ると、アルバイトの女の子がメニューや箸の置いてある左からうどんを手渡すように運んできました。普通なら何も置いていない右からの配膳になります。
中国からの学生のアルバイトのようで、日本と文化が違うので店長がしっかり教えて欲しいですね。最終的に困るのはお店ですから。
因幡うどんの味はとても美味しかったです。帰るころもお客さんが少なかったです。頑張ってほしいです。
因幡うどんは、1951年に創業された博多の老舗うどん店です。戦後間もない昭和26年、杉正男氏が因幡町(現在の天神1丁目付近)の商店街に店を構えたのが始まりです。創業当初から、天然素材にこだわっただしと自家製麺を提供し続けています。
だしには、北海道産の天然昆布や長崎産の煮干し、大分の日田の醤油、兵庫の赤穂の塩など、厳選された素材を使用しています。季節に応じて混合割合や煮込み時間を調整し、夏はさっぱり、冬はややこってりとした味わいを追求しています。
麺は手間暇かけて作られ、柔らかく茹で上げることで、もちもちとした食感を実現しています。特に、足踏みを取り入れた製法で、絶妙な弾力を持つ麺が特徴です。
因幡うどんの作り方は、伝統的な製法を守りながら、手間暇をかけて丁寧に行われています。以下はその工程の概要です。
1. 生地作り
まず、小麦粉に塩水を加えて生地を作ります。この生地は一晩寝かせることで、しっかりとしたコシと弾力を持たせます。
2. 足踏み
生地を足で踏む工程が重要です。足踏みをすることで、生地に均一な弾力を与え、もちもちとした食感を実現します。この工程は職人の技術が求められます。
3. 成形
足踏みが終わった生地を伸ばし、うどんの形に切り分けます。この際、均一な太さに切ることで、茹で上がりの食感を均一に保ちます。
4. 茹で置き
因幡うどんの特徴である「ゆで置き麺」は、あらかじめ茹でておくことで、提供時にすぐに出せるようにしています。これにより、ふんわりとした柔らかい食感が生まれます。
5. だし作り
だしには、北海道産の天然昆布や長崎産の煮干しを使用します。これらの素材をじっくりと煮出し、旨味を引き出します。だしは季節や気候に応じて調整され、常に最高の味を提供します。
6. 提供
最後に、茹で置きした麺を温め、だしをかけて提供します。トッピングには、ごぼう天やかしわ飯など、博多ならではの具材が添えられます。
因幡うどんは、このようにして作られた一杯一杯が、長年にわたり博多の人々に愛され続けています。
因幡うどんは、博多のうどん文化を代表する存在として、地元の人々に愛され続けています。博多を訪れた際には、ぜひ一度その味を堪能してみてください。
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