縄文杉を堪能して、いよいよ下山です。少しずつ元来た道を歩き進めますが、ガイド付きの団体に何組も抜かれていきます。
大王杉やウイルソン株の横を通り、谷を抜ける風が少し強くなってきました。幸いにも雨が降らなかったのは救いでしたが、足は限界に近づいています。
欄干のない橋が見えてきました。下は10メートルほどあり、落ちたら死ぬという恐怖心から進めなくなりました。
20メートルほどの距離を這ってゆっくりと渡り切りましたが、めちゃくちゃ怖かったです。ここは命がけで画像ありません。
行きとはまったく違った顔を見せる道に驚きながら、なんとか大株歩道入口のトロッコ線路まで降りてきました。
トロッコ道に降りる直前、かわいい鹿さん2匹が近くにいました。逃げないので人馴れしているのかと思いましたが、後ろから人が来るとそそくさと森の中に逃げていきました。ヤクシカでした。
トロッコ道は、荒川登山口の最終バスに間に合うように3時間程度の時間との戦いです。
足が痛くて早足はできませんが、休むこともできません。後ろから抜かれていくたびに脇に寄らなくてはいけず、足の負担が増します。
風景を楽しむ余裕もなく、ただひたすら歩き続けます。川の流れの音がどこからか聞こえてきたりしますが、やっとトンネルが見えてきました。もうすぐです。
何とか最終の路線バスには間に合いました。11時間半もかかってしまいましたが、通常では10時間から11時間くらいだそうです。
後で聞いた話ですが、先に行った3人はそれぞれ15時、16時、17時に荒川登山口に着いたそうです。最後はばらけたのですね。
ここまでが、縄文杉への旅、屋久島の自然との対話4です。ここからは帰るまでのお話になります!
それにしても足腰が限界になりました。無防備な登山はとても危険ですね。